難敵ブラジル戦で解消なるか 日本代表が長年抱える「南米コンプレックス」
南米勢との勝率は「18%」、他大陸勢と比べて極端に低く苦手とする傾向に
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、10日にフランスのリールでFIFAランク2位ブラジルとの国際親善試合に臨む。指揮官が「世界一になる第一候補」と評する相手との対戦成績は、過去11戦で2分9敗と未勝利だが、もともと日本は南米勢を苦手とする傾向がある。
日本は南米10カ国と対戦した経験を持ち、トータルの戦績は49試合9勝15分25敗、43得点84失点。いまだブラジル、コロンビア(1分2敗)、ベネズエラ(3分)から勝利を手にしておらず、その他の国とはアルゼンチン戦1勝6敗、ウルグアイ戦1勝1分4敗、チリ戦1勝1分、パラグアイ戦2勝4分2敗、エクアドル戦2勝、ペルー戦1勝2分2敗、ボリビア戦1勝1分となっている。
大陸別に日本のアジア勢以外での勝率を見ると、南米の「18%」に対して、欧州「34%」(101戦34勝)、北中米カリブ海「59%」(22戦13勝)、オセアニア「60%」(5戦3勝)、アフリカ「65%」(31戦20勝)。一癖も二癖もある南米勢との勝率が極端に低いのが見て取れる。
最後に南米勢から勝利を挙げたのは、アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督の初陣となったアルゼンチン戦だ。2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で16強に食い込んだ日本は、イタリア人監督のザッケローニ氏を招聘し、FWリオネル・メッシらが出場したアルゼンチン戦で1-0と完封勝利。最高の船出を飾ったが、以降は10試合で3分7敗と白星から遠ざかっている。
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