中村俊輔が語る“海外処世術” 日本人選手の課題とは? 「良い子や紳士では生き抜けない」
「日本人は大人しい」と言われる理由
中村自身も「練習中からガツガツやるようになった」と当時を振り返っている。24歳の時に海を渡った日本屈指のテクニシャンは、着実に欧州仕様へと変貌を遂げ、世界に名を轟かせるほど海外で成功を収めた。そうした経験を持つ中村だからこそ、“日本人に足りないもの”を感じているという。
「勝負の世界だし、精神的なタフさが必要になるけど、それはまだ日本人選手に足りないもの。外国籍選手が日本に来てよく言う『日本人は大人しい』というのは、そういう面も含めてだと思う」
世界基準を知る男の言葉は、海外で成功するためのヒントであり、日本人選手が克服するべき課題の一つと言えそうだ。
中村俊輔インタビュー連載「天才レフティーの思考」
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大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki
神山陽平●写真 photo by Yohei Kamiyama