「1対1で止めると言われても、正直難しい」

「1対1で止めると言われても、正直なところ難しいと思うし、カバーを重点に置いた練習はしなかった。だけどそれぞれが意識を持たないと非常に難しい試合になると思う。一枚剥がされた時にどう対応するかはやってきた」

　ハリルホジッチ監督の求める“デュエル”に加えて、カバーリングの察知力を最大限に高めなければならないと考えているようだ。それは「あっちのアタッカーはキュンキュンだろうから（笑）。“じゃあサイドバックよろしく”じゃ勝てないと思う」というコメントからも強く感じる。

　昌子は「やるからにはもちろん勝ちにいくし。ハナから負けるだろうなとは思っていないし、やるからには勝ちにいって、より収穫が多く出てほしいと思っている」と、豪華アタッカー陣を辛抱強く跳ね返し、アップセットを狙っていくことを明言した。

　“ストップ・ザ・セレソン”を果たして、さらなる自信を――。昌子らはそんな野心に満ちている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images