元イタリア代表FWヴィエリが論争に参戦

　現在ヨーロッパサッカーで国をまたいでの“論争”となっているのは、レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマに対して、人気解説者ギャリー・リネカー氏が「過大評価」とツイートしたことだ。両者が歩み寄る姿勢は見られないなか、イタリア代表で一時代を築いた大型ストライカーが、「リネカーはなんでテレビに出ているのか分からない」と、ベンゼマ擁護に回ったようだ。スペイン紙「マルカ」が報じている。

　リネカー氏に“ケンカを売った”形となったのは、クリスティアン・ヴィエリ氏。190センチ近い長身と筋骨隆々とした肉体で相手マーカーをなぎ倒し、1990年代から2000年代にかけてセリエＡやイタリア代表でゴールを量産。その豪快なプレースタイルぶりは「重戦車」ともたとえられた。

　そんなヴィエリ氏が、スポーツ専門テレビ局「beIN SPORTS USA」に出演した時のこと。リーガでわずか1得点と苦しむベンゼマの現状について問われると、「ハッキリ言って、リネカーがなんでテレビに出てるのか俺は分からないんだけど」と、今回の問題に火をつけたリネカー氏を正面きって批判した。

「あの人はストライカーだっただろ？　だからストライカーが2試合連続でゴールが取れなかった時、あの人は抹殺されるような状況だったかってことだよ。彼はもっとわきまえなきゃならんだろ」