香川は「アジアで最も成功した選手」と評価も… 「精神面の強さに疑問」と海外メディア指摘
ハリルJ落選の背番号10を特集 「28歳と選手としては全盛期だが…」
ドルトムントのMF香川真司はブラジル、ベルギーという強豪との2連戦に臨む日本代表メンバーから落選。アルベルト・ザッケローニ監督時代から長く背番号10を背負ってきたが、ロシア・ワールドカップ(W杯)前の貴重なテストの場ではピッチに立つことすらできない状況を迎えている。衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は、苦境の香川を特集。「アジアで最も成功した選手」と称える一方、精神面に課題を残していると指摘した。
バヒド・ハリルホジッチ監督が香川をメンバー外とした決断については、記事でも「(香川は)28歳と選手としては全盛期だが、日本のバヒド・ハリルホジッチから外された」「このようなビッグゲームでバックヤードに追いやられることは、選手にとってはひどい仕打ちとなるに違いない」など、驚きを持って報じられている。
香川は2010年の南アフリカW杯後に日本代表に定着し、以降はエースナンバーの背番号10をつけて中心選手としてプレーしてきた。クラブレベルでもドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドを渡り歩くなど、代表選手の中でも際立ったキャリアを歩んできたことも紹介されている。
「アジアで最も成功した選手の一人」と評価されいるが、その一方で「彼のメンタリティー、キャラクターの強さには疑問が投げかけられている。メジャータイトルを獲得するため、安全な環境から抜け出して21歳で世界の半分を渡り歩いた選手としては奇妙なこと」というように、海外メディアは内面的な部分に成熟しきれていないところがあると分析しているようだ。
その卓越した技術がドルトムントのチームメイトからも一目置かれている香川。ブラジル、ベルギーという強豪相手のテストマッチでアピールすることは叶わないが、本大会までの残り9カ月間で定位置を取り戻すことができるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images