「ブラジルやベルギー相手でもやれる」 浅野拓磨が強気発言、その真意は?
「何点取られようが…」と玉砕覚悟
浅野の特徴が最大限に発揮されるのは、ボールを奪った直後にスペースを使う攻撃の場面だ。「僕は特にスペースを狙っておかないといけない。相手がどれだけ能力が高くても、そのスペースを常に見ることはできないし、そこを活かせれば僕も通用する」と力を込める。
「味方がボールを持った時、(パスを)出せない場合もあると思うけど、それでも自分が走っていることに意味があると思うし、いつでも狙っているという脅威を与えられるようにしたい」
サッカー王国との一戦に向けて「何点取られようが、僕たちが持っているものをぶつけるだけ」という玉砕覚悟の思いとは裏腹に、武器であるスピードは世界に通用する手応えをつかんでいるようだ。それこそが、「ブラジルやベルギーが相手でも、やれる自信はある」の発言につながっている。
ブラジル戦当日の11月10日は、浅野にとって23回目の誕生日。「自分の誕生日を祝うというより、ゴールで両親にありがとうと言いたい」と語る親思いのストライカーは、自慢のスピードでブラジルから“誕生日弾&リベンジ弾”を奪えるだろうか。
【了】
大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2