鹿島がJ1連覇に王手! レアンドロの一撃で浦和を1-0撃破、18日に2位川崎黒星ならV決定
終盤の得点で緊迫した攻防を制し、2位川崎との勝ち点差「7」に広げる
引き締まった好ゲームは、首位の鹿島アントラーズが勝負強さを見せて優勝に王手をかけた。5日のJ1第32節、浦和レッズをホームに迎えた鹿島は、後半35分の決勝ゴールで1-0の勝利を収めた。
浦和がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に進出し、この試合のみ本来の18日から前倒しでの開催になった。両チームとも現状のベストメンバーを揃え、白熱の一戦になった。
最初のチャンスをつかんだのは浦和だった。前半5分にDF遠藤航が右サイドから上げたクロスに得点ランキング首位のFW興梠慎三が合わせたが、ボールはクロスバーを越えた。一方の鹿島は同9分、右サイドのFKでMF遠藤康が意表をつきニアサイドを襲うシュートを直接放ったが、ゴールポストに嫌われてゴールならず。すると試合はその後、膠着状態に陥った。
鹿島は両サイドの低い位置を起点にFW金崎夢生やMFレアンドロが斜めの動きでゴール前に入り込もうとしたが、浦和の最終ラインや中盤も最後までマークを外さずにフリーでシュートを打たせなかった。一方の浦和も自陣からのビルドアップでは鹿島のプレスをかいくぐったが、ラスト30メートルでは最終ラインを崩せず。そのまま0-0でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると7分、鹿島は速攻で左サイドに展開すると、最後はFW土居聖真がゴール正面から強烈なミドルシュートを放った。しかし、浦和GK西川周作が鋭く反応してボールを弾き出してゴールならず。
浦和は同26分にアンカーのMF青木拓矢が足を痛め、自ら交代を要求するアクシデント。堀孝史監督はFWズラタンを投入してMF長澤和輝をアンカー、興梠をインサイドハーフに下げるという策に出た。一方の鹿島は同33分に交代の切り札であるFW鈴木優磨を土居に代えて投入し、ホームでの勝利を狙う姿勢を見せた。
そして、ラスト10分となった同35分に遂に均衡が破れた。鹿島のDF西大伍が右サイドから大きなクロスを上げると、ファーサイドから入ってきたMFレアンドロが合わせてゴール。これが決勝ゴールとなり、鹿島が1-0で勝利して勝ち点を70に伸ばした。
これにより、18日のゲームで勝ち点7差の2位川崎フロンターレがガンバ大阪に敗れると、2試合を残して鹿島の優勝が決まる。浦和は18日のACL決勝第1戦、敵地アル・ヒラル(サウジアラビア)戦に向け、青木の負傷が気がかりな状況になった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images