退場寸前のバロテッリを救ったリバプールサポーターの一言

激高するバロテッリに「落ち着けよ」

 リバプールのFWマリオ・バロテッリは、自身を制止してくれたサポーターに感謝の意を示した。英地元紙「リバプール・エコー」が報じている。
 バロテッリは、22日のマンチェスター・ユナイテッドとの「ナショナル・ダービー」で、後半20分から途中出場した。その2分後にイエローカードを受けると、同34分には相手DFクリス・スモーリングとの激しい接触で広告看板にたたきつけられてしまう
 これに我を失ったバロテッリは、スモーリングに飛びかかろうとした。ところが、すぐ後ろの観客席にいたサポーターが、悪童の両脇を抱えて踏みとどまらせた。

 試合後、バロテッリは自制心を忘れた自分を救ってくれたサポーターに感謝の意を示した。SNSに後半34分のシーンの画像を添付し、「俺はピッチで1人ではなかった」とメッセージを残したのだ。
 また、話題の当事者となったリバプールサポーターも、「彼が退場してしまうと思ったんだ」と、この場面を振り返っている。
「目の前でスモーリングがバロテッリを激しく突いたんだ。それでバロテッリはつかみかかろうとした。私は手の届く範囲にいたから、それを防いだんだ。『落ち着けよ』と声を掛けたら、彼は我に帰って『OK』と返してきた。それで事無きを得たんだ」
 退場を免れたバロテッリだが、チームの勝利には貢献できなかった。
 しかし、エースのFWダニエル・スターリ ッジがこの試合でそけい部を負傷したことから、次節のアーセナル戦で先発出場のチャンスが巡ってくるかもしれない。それもサポーターのとっさの判断がなければ、手に入らなかったチャンスだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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