試合後、バロテッリは自制心を忘れた自分を救ってくれたサポーターに感謝の意を示した。SNSに後半34分のシーンの画像を添付し、「俺はピッチで1人ではなかった」とメッセージを残したのだ。 また、話題の当事者となったリバプールサポーターも、「彼が退場してしまうと思ったんだ」と、この場面を振り返っている。 「目の前でスモーリングがバロテッリを激しく突いたんだ。それでバロテッリはつかみかかろうとした。私は手の届く範囲にいたから、それを防いだんだ。『落ち着けよ』と声を掛けたら、彼は我に帰って『OK』と返してきた。それで事無きを得たんだ」 退場を免れたバロテッリだが、チームの勝利には貢献できなかった。 しかし、エースのFWダニエル・スターリ ッジがこの試合でそけい部を負傷したことから、次節のアーセナル戦で先発出場のチャンスが巡ってくるかもしれない。それもサポーターのとっさの判断がなければ、手に入らなかったチャンスだろう。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images