「なんでこうなっちゃったのかな…」 川崎の主将FW小林、“4度目の準優勝”に後悔の念
「普段通りにプレーできていなかったと思う」
「(右SBの)エウソン(エウシーニョ)にボールが入った時に、自分がサイドに流れて起点を作ってくれというスカウティングからの準備があったんですけど、それによってゴール前が人数不足になったのは動きながら感じていました。そこに入ってきてくれというのはハーフタイムにも言ったんですけど。サイドに流れたことで、中にゴールを決める人数がいなかった」
C大阪が中央を固めてきたため、我慢してゴール前にいるよりも小林がボールサイドに流れて、ペナルティーエリアにサイドから侵入していく戦術だった。しかし、そこに入り込んだ後に肝心のフィニッシュを行う選手がペナルティーエリアにいなかった。そして、ボールが回ってくるたびに前が空いていてもシュートを打たずにパスを選択し続けたチームは、次第にボールを持っているだけの存在になってしまった。
川崎はリーグ戦でも、相手が守備的に臨んでくることに慣れているチームの一つだ。それでも相手守備陣をこじ開けてきたからこそ、リーグ31試合で64得点と1試合平均2点を超えるゴール数を叩き出してきた。それでも、チームは決勝という舞台に押しつぶされた。
「シュートは少なすぎると思いますし、そこは個々のメンタルだと思う。決勝ということがあるのか、普段通りにプレーできていなかったと思うので。僕たちはブロックを作られても崩せるチームだと自信を持っているけど、最後の手前まで行くけど、そこから精度が低くて。今日は、なんでこうなっちゃったのかな……」