観客に“ハイキック”の蛮行は「受け入れがたい」 マルセイユがエブラを出場停止処分

前代未聞のトラブルを受けてクラブが公式発表、乱入者たちの調査も実施

 マルセイユの元フランス代表DFパトリス・エブラは、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の試合前のウォーミングアップ中に乱入したファンにハイキックを見舞うという蛮行により、クラブから出場停止処分が下された。36歳のベテランは正式な処分決定の前にクラブと面談を行うことが決まっている。

 エブラは現地時間2日、ELグループステージのギマラエス戦で、ウォーミングアップ中に乱入してきた観客にハイキックを見舞った。チームメイトの日本代表DF酒井宏樹なども制止に入るなかで、高く上げた左足はクリーンヒットした。ファンから侮辱的な野次があったとも言われているが、冷静さを失ったレフティーは公式記録上「0分での退場処分」という前代未聞の事態となった。

 マルセイユは公式サイトで声明を出し、エブラを出場停止処分にすると発表。仏メディアではすでに解雇の可能性が報じられ、UEFAからも懲戒処分を受ける見込みだが、クラブはその前にエブラから事情聴取を行うという。

 スタジアムでの騒動について、マルセイユは内部での調査をすでに行っており、クラブとしては経験豊富なプロ選手として、エブラの行為は「受け入れがたいもの」との見解を示している。ただし、その一方で侮辱的な発言があったとされる一部の乱入者たちについても調査するとし、場合によってはエブラと同様に処分を下す可能性を示唆している。

 

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