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「これを外したらバカ」 伝説の男マラドーナが激白「W杯で印象に残る自身の5大プレー」
神の手ゴールと5人抜きに言及
雪辱を期した4年後の86年メキシコ大会では、八面六臂の活躍で母国を二度目の優勝に導いた。その象徴的な試合となったのが準決勝のイングランド戦だ。いわゆる“神の手”と“5人抜き”による2得点で勝利に導いた。「こんなゴールを決めたことはそうそうなかった」というマラドーナ氏は、神の手ゴールについてらしい口調でこう話した。
「(相手GKの)シルトンが何をしたのか分かってないんだよ。幽霊かUFOが下りてきたのかどうかすらね。彼は俺のためにオープンな状況を作り、ゴールを導いてくれたんだ。彼の前を過ぎ去ったら、そうなったんだよ!」
マラドーナ伝説は1990年イタリア大会でも生まれた。まずは決勝トーナメント1回戦ブラジル戦だ。膠着した展開を打破したのは後半36分、マラドーナの絶妙なアシストだった。得意のドリブルでマーカー4人を引きつけると、利き足ではない右足でFWクラウディオ・カニージャに正確無比なスルーパスを通し、決勝点をお膳立てした。
「カニが点を決めた時、俺は神様、ママ、世界中全ての成人に感謝したよ」と話したマラドーナ氏は、「俺はブラジルを打ちのめしたようには感じず、アルゼンチンの代わりに上に行く資質があった、試合全体としては彼らのものだったが、俺たちは勝った。そういうところがフットボールが世界で最も美しいスポーツというわけだ」と、スコアで上回ったチームこそが強者だと誇った。