復活を期すチェルチが「アトレチコへの移籍は間違いだった」と後悔

本物のチェルチを取り戻す

 ACミランのイタリア代表MFアレッシオ・チェルチは、昨夏のトリノからアトレチコ・マドリードに移籍したことを後悔した。ミランの公式番組「ミランチャンネル」で語った。
 1月、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスと入れ替わるように、ミランに期限付き移籍で加入した。チェルチは苦しむ今季をこう振り返った。
「自分自身にもっと期待していた。今年は開幕前のキャンプに参加していないので、厳しいシーズンになることは分かっていた」
 昨シーズン、トリノでリーグ13得点を挙げ、昨夏の移籍市場の目玉選手の一人となった。その際、アトレチコ に移籍したが、ディエゴ・シメオネ監督の信頼を得ることができず、ミランに活躍の場を求めた。
 移籍当初は、右ウイングのレギュラーとして期待されていた。だが、スペインで出場機会がなかったチェルチはコンディションに問題を抱えていた。
 前節カリアリ戦では、日本代表FW本田圭佑に代わって途中出場すると、ドリブル突破でPKを勝ち取るなど見せ場をつくった。だが、いまだレギュラーの座は確保できていない。
 焦りからフィリッポ・インザーギ監督とも衝突。試合後のロッカールームで起用法を巡って口論に発展するなど、ピッチ外でもトラブルを起こしている。
「夏にここに来たかった。私は間違った選択をした。戻れるなら全く違う選択をするだろう。私はプレーするた めにここに来た。試合の体力は試合に出なければ取り戻せない。今年はボタンをかけ間違ってしまったが、誰もが称賛するチェルチに戻るつもりだ。今季残り10試合で、本物のチェルチはどこにいるんだ、いつ戻るんだとみんな疑い始めるのも無理はない。でも、私は最高のコンディションを取り戻して、100パーセントを尽くすつもりだ」
 チェルチは、現状を嘆きながらも、終盤戦の復活を力強く誓った。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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