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相手を翻弄、妙技に観客も心酔 英メディア選定「一流選手10人の十八番スキル10選」
C・ロナウドの高速切り返しは絶大な威力発揮
アシストの場面で真価を発揮する十八番を持つのはパリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアと、ベジクタシュのポルトガル代表MFリカルド・クアレスマだ。単に正確なキックというだけでなく、ディ・マリアは軸足の後ろを回し、蹴り足を交差させる高等技術の「ラボーナ」、クアレスマは「トリベラ」と言われるアウトサイドキックで高精度のクロスを供給できる希少なサイドアタッカーだ。
相手をかわすドリブルやターンを得意とする4選手も選出されている。レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは「ロナウド・チョップ」と名付けられた高速の切り返しを多用。最もよく見られる形は、左サイドからの仕掛けの場面で縦に抜けると見せかけて、左足のヒールで中央へ急激な方向転換するドリブル。その圧倒的なスピードと組み合わせることで絶大な威力を発揮する。
リバプールのイングランド代表MFアダム・ララーナが多用するのは、あの故ヨハン・クライフ氏が考案した「クライフターン」。パスと見せかけ、インサイドで軸足の後ろを通して反転するこのプレーは、サッカー界では最も有名な一つのフェイントと言えるが、現代最高の使い手はこのララーナのようだ。
ドリブルというよりも、相手をいなす軽やかなボールタッチを見せるのはバルセロナのスペイン代表MFセルジオ・ブスケッツで、彼が見せるボールコントロールは「The “made you look” drag back」と称されている。直訳では“あなたに見させた”となる“made you look”は、「引っかかった」と相手をからかう時に使われる表現。ブスケッツはプレッシャーを受けた際、相手選手から遠ざかるようにボールを後ろに引き、角度を付けてボールを蹴り出す“いなす”プレーで相手の守備をするりとかわしていく。