W杯出場のセルビア代表が監督を電撃解任 主力との確執、協会との関係悪化が原因か
ウェールズらと同居したW杯欧州予選は首位通過も解任 サッカー協会が声明「感謝する」
来年のロシア・ワールドカップ(W杯)本大会に向けたヨーロッパ予選で、D組を首位で終えて本大会出場権を獲得したセルビアが、スラボルユブ・ムスリン監督を解任したことを発表した。英公共放送「BBC」などの欧州メディアが一斉に報じている。
セルビアサッカー協会は「ムスリン氏と同意し、違う道を歩むことになった」と発表。さらに「我々はムスリン氏との良い協力関係と業績に感謝する」と声明を出している。
セルビアはW杯欧州予選のD組で、昨年の欧州選手権4強のウェールズなどと同居しながら首位で本大会出場を獲得。2010年の南アフリカ大会以来2大会ぶりの出場決定となったが、まさかの監督電撃解任という決断に至った。
ムスリン監督は3-4-3システムを軸に戦っていたが、現在ラツィオで中心選手の一人として活躍するMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチとの確執が度々話題になっていた。旧ユーゴ圏の国で愛されるテクニカルな選手の起用を求める国民や、それに同調する協会側との折り合いの悪化も一因として考えられるという。
当面、コーチを務めていたムラデン・クルスタイッチ氏が、新監督決定までの指揮を執り、11月に予定されている韓国と中国を相手にした国際親善試合を戦う見込みとなっている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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