東京五輪世代の「森保ジャパン」始動 メダル獲得へ、編成のキーワードは「ラージ」

過去には中澤、長友といった“抜擢例”も

 過去にも好例はある。2000年シドニー五輪を率いたフィリップ・トルシエ監督は、前年のワールドユース(現U-20W杯)準優勝メンバーのMF稲本潤一(現・北海道コンサドーレ札幌)、そしてセリエAで大活躍していたMF中田英寿らが順当に選ばれると同時に、プロ入り時点ではまだ無名だったDF中澤佑二(現・横浜F・マリノス)の急成長ぶりを買ってメンバーに入れた。

 また、2008年北京五輪では反町康治監督(現・松本監督)率いるチームの中で、明治大で頭角を現してプロの道をつかんだDF長友佑都(現インテル)が不動の左サイドバックとしてプレー。その後の代表、クラブでの活躍は説明不要だろう。

 何より森保監督自身、現役時代に抜擢されて飛躍した象徴的存在だ。“国見全盛期”だった長崎県にあって国体メンバーに選ばれ、マツダ(現サンフレッチェ広島)入団後には指揮官だったハンス・オフト氏に見出された。そして、アメリカW杯を目指した「オフトジャパン」でもFW三浦知良(現・横浜FC)、MFラモス瑠偉、DF井原正巳(現アビスパ福岡監督)ら有名選手が名を連ねるなかで、ボランチのレギュラーに定着した。

 

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