横浜FM、エゴのない「団結力」で勝ち取った今季初勝利

 監督と選手間のズレもチーム一丸となって解消

 横浜Fマリノスは22日、Jリーグ第3節サガン鳥栖戦を1-0で制し、今季初勝利を収めた。開幕戦で3失点の大敗、次節は無得点のドローと、幸先の良い船出とはならなかった。しかし、エゴのない「団結力」を一貫し、ようやくその一歩を踏み出した。

「私は海外からやってきたので、最初は困難ばかりだった。だが、足りなかったものをようやく手にした。今日の勝利だよ」

 試合後のインタビューでエリク・モンバエルツ監督は、念願の今季初勝利に安堵感を示した。

 試合は序盤から主導権を握っていた。前半のシュート数は鳥栖の1本に対し、横浜FMは7本。後半36分にはMF兵藤慎剛が決勝ゴールを決めた。

「開幕戦では監督と選手の間でボールの奪い方の場面で方向性のズレがあった。それからミーティングを行い、練習に落とし込み、それが試合に反映されてきた」

 兵藤は、開幕戦で喫した3失点からチームの結束が高まったことを実感していた。

「ゴールを決めたかったけど、自分が決めてチームが負けるよりも、自分が無得点でチームが勝つ方を迷わず選ぶ」

 そう語ったのは新加入FWアデミウソン。無得点だったものの、チームのためのプレーに徹し、この日の決勝点の起点となった。

 ようやく手にした今季初勝利は、チーム一丸となって掴み取った骨折りの勝ち点3だった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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