日本代表DF対決 FC東京のDF森重真人がかつて背中を追いかけたライバルと対峙

ZONE WEB

 FC東京のDF森重真人には、11シーズンまでお手本となる存在が間近にいた。それがG大阪DF今野泰幸だ。10年から2シーズンに渡って東京でセンターバックコンビを組んだ今野は、森重にとって「あこがれであり、目指していた選手」だった。

「今野さんの隣でたくさんのことを盗み、吸収した。それは感覚的なモノなので口では説明しづらいですけどね」

 森重にとって今野の感覚的なボール奪取や、ミスの少ない正確なプレーはいつも生きた教本だった。直接指導を請うたわけではなく、「すごい」と目を奪われたプレーの一つひとつを自分のモノにしようと必死にその背中を追った。

 だが、今野は12シーズンからG大阪へと移籍し、森重は手本を失った。その際、「本音を言えば、もっと隣でいろんなモノを吸収したかった」と少し寂しそうに語っていた。

 そして2年の時は巡り、森重と今野は揃ってブラジルワールドカップへと臨む日本代表に選出された。かつての手本は、いま日本代表でポジションを争うライバルの一人となった。

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