“勝利あるのみ”の新潟、MF小泉のミドルで意地の勝利 今節の降格は甲府、広島の結果次第に

後半10分に小泉のゴールで先制 鳥栖の反撃をしのぎ切り、残留に望みをつなぐ

 J1リーグは29日に第31節が行われ、最下位のアルビレックス新潟は本拠地でサガン鳥栖と対戦。雨が降り注ぐなか、後半10分にMF小泉慶のミドルシュートで挙げた1点を守り切り、1-0で勝ち点3を手にした。残り4試合で全勝が残留の最低条件だった新潟は、首の皮一枚つなぎ、降格の行方はサンフレッチェ広島対浦和レッズ、ヴァンフォーレ甲府対ヴィッセル神戸(ともに16時キックオフ)の結果に委ねられることになった。

 新潟は前節の磐田戦で出場停止だったFW山崎亮平がスタメンに復帰。唯一、J1に生き残る可能性を見出せる勝利を追い求めて鳥栖ゴールを目指した。

 前半25分には、セットプレーからゴール前でFWホニが頭で合わせるも、鳥栖のGK権田修一の好セーブで得点ならず。同38分にはMF加藤大がペナルティーエリア手前から左足のミドルシュートを放つも再び権田に阻まれ、前半はスコアレスで折り返す。

 試合が動いたのは後半10分。右CKの流れからペナルティーエリア手前にこぼれたボールに、MF小泉慶が反応して右足を一閃。強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり、待望の先制点を手にした。その後、新潟は鳥栖の反撃に遭うも、キャプテンのDF大野和成、守護神・大谷幸輝を中心に体を張って必死に守り抜き、試合はそのまま1-0で終了。ホームでは5月の第12節・札幌戦(1-0)以来の勝利を飾り、勝ち点を19に伸ばした。

 新潟の運命は、16位の広島(勝ち点27/対浦和)、15位の甲府(勝ち点28/対神戸)の結果次第に。甲府が引き分け以上、または広島が勝利した場合は、2003年にJ1昇格してから14年目で初のJ2降格が決まる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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