元イングランド代表GK、日韓W杯の“屈辱的失点”を悔恨 「今でも外れてくれたらと願う」
ロナウジーニョの技ありFKで虚を突かれ…
イングランドは自陣左サイドでブラジルにFKを献上し、ゴールまで約35メートルの距離でFKキッカーを務めたのはロナウジーニョ。両軍の選手がゴール前に密集したなか、助走をつけて動き出したロナウジーニョが右足を振り抜くと、ボールは選手たちが集まるゴール前ではなく、シーマンが立ちはだかるゴールへ直接飛んだ。
ゴールラインから2メートルほど前に立っていたシーマンは虚を突かれる形となり、慌てて後退しながら必死に手を伸ばしたが後の祭り。ボールは手の上を通り抜けゴール左上へ。結局、ロナウジーニョの技ありFKが決勝点となり、イングランドはベスト8で姿を消した。
一方のブラジルは、シーマンの裏をかく一撃から7分後にロナウジーニョが一発退場となるハプニングに見舞われたものの、2-1でイングランドを撃破。その後、トルコ(1-0)、ドイツ(2-0)に勝利し、優勝を飾っている。
シーマンは痛恨のプレーについて、「今でもその場面を見るたびに、ボールが外れてくれればと願う。でも結局、ゴールで終わるんだ」とジョークを交えて振り返ったという。母国敗退につながるミスに後悔を露わにしつつ、「これがゴールキーパーの人生というものだ。決定的な役割を担うだけに、成功よりも失敗をより思い出してしまうものなんだ」と語っている。