元イングランド代表GK、日韓W杯の“屈辱的失点”を悔恨 「今でも外れてくれたらと願う」
2002年W杯準々決勝でブラジルと激突、イングランド代表GKシーマンが痛恨の失点を回想
日本と韓国による史上初の2カ国共催となった2002年ワールドカップ(W杯)は、サッカー王国ブラジルが2大会ぶり5回目の優勝を飾った。そのブラジルに準々決勝で敗れたイングランドで不動の守護神だった男が、8強敗退の一因となった屈辱的な失点を悔恨。「今でもその場面を見るたびに、外れてくれればと願う」と明かしている。ブラジルメディア「UOLスポルテ」が伝えた。
当時のイングランドは、MFデイビッド・ベッカムやMFポール・スコールズ、DFリオ・ファーディナンド、FWマイケル・オーウェンらを擁し、アルゼンチン、スウェーデン、ナイジェリアのグループに同居。スウェーデンとナイジェリアには引き分けたものの、アルゼンチンを1-0と撃破し、2位通過を果たした。決勝トーナメント16強ではデンマークを3-0と寄せつけず、準々決勝でブラジルと激突することになった。
「私は何度もこのブラジル戦を見てきたよ」と振り返るのは、長年イングランドのゴールマウスを守り続けたGKデイビッド・シーマンだ。当時のブラジルは「3R」と呼ばれたFWロナウド、MFリバウド、MFロナウジーニョの強力攻撃陣が猛威を振るい、グループリーグ全勝で首位通過。16強でもベルギーに2-0と勝利し、イングランド戦を迎えた。
試合は前半23分にFWオーウェンの一撃でイングランドが先制するも、前半終了間際にロナウジーニョのドリブル突破から、最後はリバウドが左足で流し込み同点。そして、GKシーマンが今でも後悔していると語る場面が、後半5分に訪れた。