伝説の天才、アイスマン、重戦車… 伊メディア選出「神トラップ弾・ベスト10」

2006年W杯ベストゴールに選出された一撃も

 サッカーにおけるゴールシーンは、ドリブル突破からの一撃やワンタッチでの押し込み、セットプレー、豪快なミドルなど様々な種類があるが、正確なトラップからのシュートはトッププレーヤーの高い技術を感じられるものだ。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、「ストップ&ゴール」と題して“神トラップ”からの得点ベスト10を厳選。イタリアが誇るファンタジスタらがその名を連ねた。

 10位は元イタリア代表FWファビオ・クアリアレッラがキエーボ戦で決めたロングシュートだ。センターサークルより少し前方で味方のライナー性のボールを受けたクアリアレッラは、下に叩きつける胸トラップでボールをバウンドさせるとそのまま反転してロングシュート。ドライブ回転の掛かったボールはそのまま相手GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。速いボールに対する反応速度と、とっさのアイデア、長い距離を正確に蹴る技術が光ったゴールだった。

 9位は2006年ドイツ・ワールドカップのメキシコ戦で元アルゼンチン代表FWマキシ・ロドリゲスの左足から飛び出したものだ。左サイドからのフィードを右45度のペナルティーエリア角あたりで受け、あえて浮かせる胸トラップをすると、落ちてくるボールをそのまま左足ボレーでファーサイドに叩き込んだ。決勝トーナメント1回戦で生まれたゴールは、このドイツ大会のベストゴールに選出された。

 そして、元ウクライナ代表FWアンドレイ・シェフチェンコが2004年のACミラン時代に見せたゴールが8位と続く。同年1月のローマ戦、左サイドの元オランダ代表MFクラレンス・セードルフが逆サイドからペナルティーエリア内に走り込むシェフチェンコにフィードすると、胸トラップしてそのままダイレクトで仕留めた。特筆すべきは、この全てがトップスピードで行われたことと、相手のマーカーが1メートルもない距離で並走していたこと。ボール一つ分でもトラップが流れればクリアされるかシュートに持ち込めないもので、まさにストライカーの勝負強さが光った得点だった。

 

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