逆境の指揮官 ミラン会長がインザーギ監督に戦術面で“注文”

「ミランの監督になるということは、どういうことか分かっていた」

 指揮官はカウンター狙いでチェルチを投入した策が奏功しなかった結末を嘆いた。
「ミランの監督になるということは、どういうことか分かっていた。落ち着いているよ。自分の信じる道を行く。選手たちはよく応えてくれている。クラブがその後、価値を図り、決断すること」
 ミランを指揮していれば、名物会長の現場介入に対処する必要性も出てくる。
「すべてが重要。僕は監督だから、ポジティブではない状況はまず真っ先に僕のせいになる。去年の12月まではうまくいっていた。その後、数か月、ケガ人が出て状況は悪化した。今はケガ人がいなくなった。言い訳の余地はなくなった。いいサッカーをして、いいリーグ終盤戦を戦いたい。その後どうするのかは、クラブの選択になる」
 地元メディアの間で毎週のように解任論が浮上しているインザーギ監督だが、逆境の中でもしっかりと前を見据えていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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