天皇杯4強決定! “元日決勝”に向け神戸とC大阪、横浜FMと柏が準決勝で激突
前大会王者の鹿島はPK戦の末に敗戦、“三冠”を狙った川崎は柏に敗戦
天皇杯準々決勝は25日に4試合が行われ、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、横浜F・マリノス、柏レイソルが勝利した。この結果、12月23日開催の準決勝は神戸対C大阪、横浜FM対柏となった。
今季リーグ戦首位を走り、前大会王者の鹿島は神戸と対戦。前半は0-0で推移したが、後半18分にCKの流れからゴール前に残ったDF昌子源が右足を振り抜くと、相手GKの股間を通り抜けてゴールラインを超えて先制。このまま逃げ切るかと思われたが後半アディショナルタイムにFWハーフナー・マイクが起死回生の同点ゴールをゲット。延長戦を経てPK戦にもつれ込み、5-4で神戸が激闘を制した。
試合開始前時点でリーグ戦2位、ルヴァンカップ決勝進出、そして天皇杯も勝ち上がり3冠の可能性を残す川崎は、柏と対戦。前半から両チームとも攻守転換が頻発する展開となるなか、スコアが動いたのは後半16分、柏FWクリスティアーノの強烈なミドルシュートで均衡を破った柏が1-0で勝利。J1リーグ、ルヴァンカップとの“三冠”を狙った川崎を下した。
川崎とともにルヴァンカップで初タイトルを狙うC大阪は、本拠地キンチョウスタジアムで大宮と対戦。MF山村和也、MF清武弘嗣、FW柿谷曜一朗をベンチに温存したなかで前半23分に右からのクロスにMF福満隆貴がダイビングヘッドで先制ゴールを奪うと、後半10分には右サイドのMF関口訓充のクロスをFW澤上竜二が頭で合わせて追加点。2-0のまま逃げ切りに成功した。
横浜FMと磐田の一戦では、MF中村俊輔が昨季までのホーム、ニッパツ三ツ沢球技場に乗り込んでスタメン出場した。前半にDF藤田義明のヘディングシュートがゴールネットを揺らしたがオフサイド判定が下るなどスコアレスで推移。中村俊は後半31分にベンチに下がり、一方の横浜FMは同35分にMF天野純とFW伊藤翔を投入すると、その直後にオウンゴールで横浜FMが先手を取り、1-0でしぶとく勝ち上がった。
2018年元日に行われる決勝に勝ち進むのはどこになるのか――。年末も熱い戦いが繰り広げられそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images