クリスティアーノの豪快弾で柏が天皇杯4強進出! “三冠”狙った川崎の夢潰れる
メンバーを落とした川崎、柏の堅守を崩せずベスト8で散る
J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯の“三冠”を狙う川崎フロンターレは、25日に行われた天皇杯準々決勝の柏レイソル戦に臨んだが、相手FWクリスティアーノのスーパーゴールの一撃に沈み、0-1で敗戦した。
川崎は先週末に行われたJ1リーグ第30節サンフレッチェ広島戦(3-0)で先発したDF谷口彰悟、MF中村憲剛、FW小林悠らを含む7人をメンバーチェンジ。対照的に柏はGK中村航輔、DF中谷進之介、DF中山雄太、FW伊東純也らほぼレギュラーを変えないなか、リーグ戦12得点のFWクリスティアーノを先発起用した。
川崎、柏ともにポゼッションを目論み、守備に回った際にはハイプレスでそれを制限しに行く立ち上がりとなった。最初のチャンスは同27分、柏のクリスティアーノとの連係からMFキム・ボギョンが抜け出してシュートを打ったが、ゴールを大きく外れた。対する川崎も同35分にMF家長昭博がセンターサークル上からドリブル突破し、フィニッシュまで持ち込んだがシュートはサイドネットをかすめる。
前半最大のチャンスは同39分、右サイドからのパスに川崎DFがスリップしたところ、ゴール前でフリーになったクリスティアーノがハーフボレーで合わせたが、GK新井章太が至近距離ながらファインセーブ。前半を0-0で折り返した。
川崎は後半開始から中村憲を投入し、パステンポを加速させた。しかし均衡を破ったのは同16分、柏FWクリスティアーノの“個の力”だった。右CKをペナルティーエリア外左45度で受けると躊躇なく右足を振り抜く。強烈な弾道のシュートはゴール右隅に突き刺さり、柏が1-0と先制に成功した。
ビハインドとなった川崎も、同20分に2枚目のカードで投入されたDF登里享平が右サイドからのクロスをダイレクトで合わせたものの、中村航の好セーブに阻まれた。最後のカードでFW小林悠を投入してさらに攻撃へと重心を傾けたものの、柏の手堅い守備の前に最後までゴールを割れなかった。
前回大会で準優勝に終わった川崎は、今季も天皇杯を取り逃がした。この悔しさは中3日で控えるリーグ戦、柏とのリマッチで晴らして、首位・鹿島アントラーズ追撃態勢を整えるほかない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images