カシージャスに再びキャリア危機浮上 ポルトが財政問題により1月の放出を画策か
直近の試合で先発落ち FFP抵触の可能性浮上で高額年俸の守護神放出を希望?
元スペイン代表GKイケル・カシージャスに、新たな悲劇が訪れる可能性が浮上している。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」などが、現所属のFCポルトが1月の移籍市場でカシージャス放出を望んでいると報じた。
カシージャスは下部組織から育ったレアル・マドリードで長らく正GKを務め、スペイン代表としても2010年南アフリカ・ワールドカップでの優勝、08、12年の欧州選手権2連覇を経験するなど世界最高峰の守護神として評価されてきた。だがレアル監督時代のジョゼ・モウリーニョ監督との関係悪化に端を発し、クラブとの折り合いが悪化。15年夏にポルトへ移籍していた。
ポルトで復活したとの評価を獲得し、今季も正GKとしてプレーしていたが、直近のゲームはベンチで終えていた。報道によれば、それはポルトが1月の移籍市場で、カシージャスの放出を望んでいるからだという。
その理由として挙げられているのが、ポルトが欧州サッカー連盟(UEFA)の定めるファイナンシャル・フェアプレー制度(FFP)に抵触しそうな状況に陥っており、高額年俸のカシージャスを抱えることが負担になっているからだとされた。レアル在籍時には“聖イケル”とも称された守護神だが、愛するクラブを追われ、隣国ポルトガルで安住の地を得たかに思われていた。だがクラブの事情により、またしても新天地を求める必要に迫られることになりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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