ミラン、CL出場逃せば赤字確定 元名物会長も財政問題を懸念 「1億ユーロの赤字になる」

今夏に260億円超の大型補強に打って出るも、リーグ戦で11位と低迷

 ACミランは今夏に2億ユーロ(約260億円)以上を費やす大型補強に打って出るも、現在リーグ11位と苦しんでいる。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の去就問題も浮上する危機的状況のなかで、昨季途中に中国人オーナーにクラブを売却したイタリアの元首相で前名誉会長のシルビオ・ベルルスコーニ氏は、「来季UEFAチャンピオンズリーグに出場できなければ、1億ユーロ(130億円)以上の赤字」と財政問題を懸念している。イタリアテレビ局「テレ・ロンバルディア」が報じた。

 巨額の私財を投じてミランに数々のタイトルをもたらし、世界屈指の名門へと牽引したベルルスコーニ氏だが、近年は累積赤字から思うように戦力補強できず、チームも中位に低迷。今年4月に中国人オーナー、リー・ヨンホン氏に売却後、ミランは今夏の移籍市場で久しぶりの大型補強に打って出た。

 全11人の新戦力を大量補強しながら、ここまで4勝1分4敗と思うように勝ち点を伸ばせないミランの現状を、かつての名物オーナーは危惧している。

「私はすでに経営面で問題を抱えていることを知っている。ミスター・リーの沈黙を私は心配している。この酷い状況が続けば、エリオット・ファンドが春に乗っ取る可能性もある。本当の問題はチャンピオンズリーグに出場できなければ、1億ユーロの赤字になるんだ」

 

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