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アルコール依存症、薬物、破産… 「引退後に転落した13人」を英メディアが紹介
自らを“反面教師”として若者を指導
借金問題だったら、まだいいのかもしれない。パラグアイ代表FWサルバドール・カバニャスは母国の最優秀選手に輝いた実績を持つが、2010年に額に銃撃を受けるというおぞましい事件の被害者となった。それでも不屈の闘志によって、現役復帰を果たした。
挫折から立ち直っているという点ではオランダのサイドアタッカーとして将来を嘱望されたFWアンデル・ファン・デルメイデも同じだ。度重なる負傷にアルコール中毒などで31歳にしてキャリアを閉じたが、現在はその経験を“反面教師”にしてほしいと若者に伝える立場にいる。
1990年代から2000年代にかけて欧州を席巻した名ストライカー、FWイバン・サモラーノとFWクリスティアン・ヴィエリも決して順風満帆と言えない。インテル時代にはチームメートだったこともある2人だが、前者は地元サンティアゴでのスポーツ投資プロジェクトで失敗して250万ユーロ(約2億8000万円)の負債を抱え、後者は女性関係なども含めた起業家として失敗し、起業した会社は2014年に破産している。
現役プレーヤーで転落してしまったのは、アダム・ジョンソンだ。マンチェスター・シティに所属経験のあるレフティーは、2015年に15歳の少女と性的関係を持った容疑で逮捕。当時契約していたサンダーランドから解雇され、懲役6年の実刑判決まで下った。自らの行動で、プロサッカーキャリアを台無しにしてしまったのだ。
ここで紹介した13人は自らの力でどん底から蘇りつつある人間もいれば、そのまま自身を変えることができずに人生を終えてしまった者もいる。苦境に立たされている現状に、かつてピッチ内で発揮した精神力をもって立ち向かうことはできるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images