ユベントス監督がマンジュキッチの“退場判定”に異例のコメント 「主審には感謝している」

前半26分にアドナンと交錯して転倒 イエロー→抗議→イエロー二枚目で退場に

 自軍の選手が退場になった場合、どんな監督も怒りを露わにするのが自然な流れだろう。しかし、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は一味も二味も違った。22日に行われたセリエA第9節のウディネーゼ戦で6-2と勝利したユベントスだが、クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチが前半で二枚のイエローカードを受けて退場しながらも、指揮官は審判に「感謝している」と異例のコメントを発した。イタリア衛星放送「スカイ・イタリア」が報じている。

 2-1とリードして迎えた前半26分、マンジュキッチはチームを危機に陥れた。ゴール前でウディネーゼのイラク代表DFアリ・アドナンと交錯して転倒。口論となり、双方にイエローカードが提示されたが、マンジュキッチは判定を不服として主審に抗議し、二枚目のイエローカードを受けて前半でピッチを去ることになった。もっとも、試合はドイツ代表MFサミ・ケディラのハットトリックなどでユベントスが快勝。アッレグリ監督は試合後、「スカイ・イタリア」に対して次のように話したという。

「私はすでにマリオに数試合オフを与えようと計画していたんだ。10人でプレーする必要もあったので、彼(主審)には感謝しているんだよ。我々は忍耐を強いられる試合でも戦えることを証明したかった。簡単ではなかったが、みんな偉大な回答を示してくれた。一人少なくても、ね」

 2014年の就任以降、ユベントスをリーグ3連覇に導いた戦術家は、数的不利で戦う機会を手にできたことで、レフェリーに感謝の意を表明。恐るべき“神算鬼謀”ぶりで周囲を驚かせていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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