遠藤は現時点で構想外――ハリルホジッチ新監督「ロシアW杯の準備に来ている」

 

現在35歳のベテランを招集せず、「彼はこのリストには入っていない」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督が就任後、初の指揮となる3月27日のチュニジア戦(大分スポーツ公園総合競技場)と31日のウズベキスタン戦(東京スタジアム)のメンバー発表を行い、代表キャップ152試合と日本歴代1位のMF遠藤保仁(G大阪)を選出しなかった。指揮官は「2018年ロシアW杯の準備に来ている」と強調し、落選理由が35歳という年齢面であることを示唆した。

 都内の会見場でスクリーンを用いながら、指揮官は短期間で熟考を重ねた31人の代表メンバーとバックアップメンバー12人を発表。その中にハビエル・アギーレ前監督の政権下で臨んだ1月のアジアカップオーストラリア大会で日本の中盤をコントロールした遠藤の名前はなかった。

 メンバーを発表した後、指揮官が唯一、“落選理由”を説明したのがそのベテランだった。

「遠藤は日本のレベルを高く上げてくれた。彼はこのリストには入っていない。ご存知の通り、ロシアワールドアップの準備に来ている。ここ数年、本当に貢献してくれた彼のことを忘れてはいけない。彼のこれまでの貢献に敬意を表する」

 遠藤はロシア大会を38歳の年齢で迎えることになる。老練なゲームメーク力と技術、セットプレーの精度は現在の中盤で突出しているが、3年後の本大会で、運動量の激しい中盤でトップレベルのプレーを披露することは難しいかもしれない。今回故障者も全員招集しているために、遠藤は現時点で構想外と言うべきか。

 バックアップメンバーを含めてフレッシュな顔ぶれがそろった新体制は昨年のアギーレ体制発足時と同様、当面は若手を招集し、育成することになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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