エイバル乾、レアルに敗戦も“PK疑惑”と奮闘 地元紙はC・ロナウド以上の高評価
乾は先発フル出場も0-3完敗、MFカゼミーロにエリア内で倒されるもPKにならず
エイバルの日本代表MF乾貴士は、現地時間22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第9節レアル・マドリード戦に先発フル出場した。チームは世界的ビッグクラブ相手に0-3の完敗を喫したものの、乾は突破を仕掛けるなど奮闘。地元紙からも高い評価を受けている。
敵地サンチャゴ・ベルナベウに乗り込んだエイバルだったが、序盤から押され気味の展開となると、前半18分にオウンゴールで先制を許す。その10分後には、絶好調のMFイスコのラストパスからMFマルコ・アセンシオがダイレクトシュート。スペインの有望若手コンビの崩しによって追加点を奪われ、苦しい立場に立たされた。
それでも2列目左サイドに入った乾は攻守に奮闘。特にレアルを慌てさせたのは後半9分だった。左サイドでボールを受けてから幅広く動き回ってシュートを放ったかと思えば、その直後にはクロスのこぼれ球に反応。エリア内でMFカゼミーロに倒されたかに見えたがPKの判定は下らなかった。
試合はその後、マルセロのゴールでレアルの完勝に終わった。マドリードを基幹とする「マルカ」紙は「今季ベルナベウで成績を残せていなかったチャンピオンが、その機能性を取り戻した」とホームチームの勝利を称えた。
また乾に関しては「カゼミーロがイヌイのプレーに対してペナルティーになりかけた」と疑惑の場面に言及。乾自身の採点は、3つ星満点中、2つ星を受けている。これは両チームで見てもアセンシオやイスコ、DFセルヒオ・ラモスと同評価で、相手エースFWクリスティアーノ・ロナウドが一つ星で終わったことを考えれば高評価だ。
乾は試合前、ジネディーヌ・ジダン監督から名指しでそのテクニックを評価されるなど、今回の試合のキーマンとして見られていた。ゴール、アシストという明確な結果こそ残せなかったものの、ピッチ上で存在感を示した。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images