暫定監督候補に浮上のブロッキ氏「誰もまだ何も言ってきていない」

「ミランの監督を引き受けるか？　私はクラブの人間だ。クラブにとって最高のことをしたいと思っている。今はプリマベーラ（ユース）での仕事に誇りを持っている。最高の仕事だよ。（監督就任については）誰もまだ何も言ってきていない。私はプリマベーラの指導者でこの役割を続けることになると思う」

　ブロッキ氏はこう語ったという。

　ミランは昨年途中に現在ユベントスを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ元監督を解任後、クラレンス・セードルフ前監督、インザーギ監督と2代続けてトップチームの指導経験のないクラブレジェンドを据えている。 39歳のブロッキ氏は2人のようなスター選手ではなかったが、かつての黄金時代でプレーしたOBで、トップチームでの指導経験を持たないという共通点がある。

　ミラン首脳陣は監督経験の乏しさを把握しながらも任命したレジェンド2人をサポートせずに、解任しようとしている。そして、後任候補に浮上したのはトップチーム指揮官として未知数なOB 。来季の監督候補にはエンポリのマウリツィオ・サッリ監督、イタリア代表のアントニオ・コンテ監督、元ゼニトのルチアーノ・スパレッティ監督らが浮上しているが、かつての強豪は“レジェンド切り”という過ちを繰り返してしまうのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images