本田やクリロナより早くブレ球を駆使していた男 魔球誕生のきっかけは?

魔球の着想を得た瞬間とは

 

 現役時代、J1通算15本の直接FKを決めたブレ球FKのパイオニアである三浦氏は千葉県内の私立麗澤中学・高校で2020年の東京オリンピック開催を見据え、高校スポーツの部活動強化のために特別講師を務めた。

 16日に行われたこのイベントは大塚製薬の企画した「ポカリスエット ブカツ応援キャラバン」。サッカー以外にも、元女子プロテニス選手で世界4大大会に出場経験を持つ小畑沙織さんら著名アスリート6人が「ブカツレジェンド」として、部活動に励む約200人の中高生に1時間半、熱心に指導した。直接指導の後には「ブカツのミカタ」公式サイト上で、著名アスリートが生徒からの質疑応答に応じるなど、幅広い育成とサポートを展開することになる。

 ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドや本田らが無回転FKでスタンドを沸かせるようになる遥か以前に三浦氏は魔球の着想を得ていたという。

「高校2年生の時ですね。いつも通りシュート練習していた時に地面を蹴ってしまった。いわゆるダフってしまった。その時にボールがものすごく変化したので、その瞬間にスパイクを脱ぎました。今、足のどの部分にボールが当たったのか。地面に当たるということは、足がどのような形だったのか。その場で自分の中で分析した。それがなければ無回転キックは考えもつかなかったし、習得できていないと思う。シュートミスから生まれたんです」

 

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