浦和をACL決勝に導いた長澤のワンプレー フッキ&オスカルも封じた独仕込みの守備力
長澤の“寄せ”でCK獲得、R・シルバの決勝点を生む 「正しい守備がある程度はできた」
ブンデスリーガで培った局面での強さが、浦和レッズの10年ぶり決勝進出を引き寄せた。浦和のMF長澤和輝は、18日に埼玉スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、上海上港(中国)との第2戦にフル出場すると、インサイドハーフとして元ブラジル代表MFオスカルなどを相手に一歩も引かないプレーを見せて1-0の勝利を導き、2戦合計2-1での勝ち上がりに大きく貢献した。
長澤はこの上海戦では、敵地での第1戦にも出場。グループステージでも対戦した相手だけに「1回やったことがある相手で、他のメンバーは3回やったこともあるということで、相手の特徴を上手くつかめていたと思う」と話した。そうしたなかで長澤はこの日、浦和を勝利に導くワンプレーを見せた。前半11分、FWラファエル・シルバがCKから決勝ゴールを決める直前の場面だ。
このCKを奪ったプレーで、長澤は左サイドの奥深くに飛び出していった。しかし、FW興梠慎三からのパスが流れて相手が体を入れたことで、ボールはゴールライン方向に転がっていく。だが、そこで長澤が諦めることなく強く寄せたことで、相手選手は不用意なボールタッチでCKに逃げる形となり、そのワンプレーが浦和の決勝ゴールを導いた。
「細かいプレーですけど、マイボールにするとか、コーナーで終わるとか。自分たちが、守備の一歩の寄せもそうですけど、それで後ろが楽になるとか、その積み重ねがチームですよね。だから、そこをサボらないようにやろうと思っていました」
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