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FWもこなした伝説の“二刀流”GKカンポス 躍動感と遊び心満載のプレー動画が話題
メキシコ代表でW杯に三度出場、抜群の反射神経で守護神としても実力発揮
今季からFW本田圭佑がパチューカに移籍し、日本でもメキシコサッカーが大きな注目を集めているが、多くのファンにとって「メキシコ」と聞いて連想するのは、この選手の姿かもしれない。
1990年代にメキシコ代表で一時代を築き、GKながらFWも務めたホルヘ・カンポス。多くのファンを魅了した“二刀流”の規格外GKは、15日に51歳の誕生日を迎えたが、かつてロサンゼルス・ギャラクシーとシカゴ・ファイアーに在籍した同氏のプレー映像を、米MLSが公式インスタグラムに公開して祝福し、話題を呼んでいる。
カラフルなGKユニフォームでも知られたカンポス氏は、公称175センチも実際の身長は160センチ台後半だったとも言われている。大型化に拍車がかかる現代サッカーでは小柄なGKだったが、抜群の反射神経と高い身体能力で実力を発揮。1991年にメキシコ代表デビューを果たすと、3大会連続でワールドカップに出場。94年アメリカ大会、98年フランス大会ではレギュラーを務めた。
MLSが公開した動画には、そんな“二刀流”カンポスの魅力が詰まっている。ストライカーに与えられる「背番号9」の守護神としてピッチに立つと、まずは本職のGKとしての名場面が流れる。至近距離での相手のヘディングシュートを防ぎ、MLSでかつて採用されていた「シュートアウト」で相手キッカーと間合いを詰めてからビッグセーブを披露。さらに相手の強烈なミドルや滞空時間の長いヘディングシュートも軽快なジャンプで防いでいる。
そして極めつけは相手のクロスを前に出ながら片手1本でキャッチすると、その勢いのままドリブルを開始。相手のチェックを受けて、少々雑なスルーパスを前線へ送るものの、ボールを受けた選手が見事にそのままゴールをゲット。得点をお膳立てして観衆を沸かせた。