久保建英「もっと先の景色が見たかった」 U-17日本代表の逸材、W杯16強敗退に落胆

強豪イングランド戦でPK戦の末に敗れるも「強かったけど、自分たちも十分やれた」

 U-17日本代表FW久保建英(FC東京)は、PK戦の末にベスト16敗退となったU-17ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦イングランド戦を終えると、口数少なく悔しさを表現した。

 久保は2トップの一角でスタメン出場したが、前半はイングランドに圧倒的に押し込まれる展開のなかでボールに触る機会がほとんどなく、距離のあるやや強引なミドルシュートを1本打ったのみ。後半も20分過ぎまではイングランドに完全に制圧されていたが、相手の攻め疲れもあり一気に日本がペースを取り戻した。

 そうしたなかで久保は後半24分にゴール正面から鋭いミドルシュートを放ったが、相手GKの守備範囲内に飛び得点とはならず。日本は自分たちの時間帯でゴールを奪えずに90分を終えて0-0となり、大会規定でPK戦に突入した。日本は3人目の喜田陽(C大阪)が右サイドを狙ったキックを相手GKに読み切られて失敗。先攻のイングランドは5人全員が決めて勝利し、久保はキッカーの位置に立つことなく敗退となった。

 久保は試合を終えて、「あと1歩のところまでいって勝てなかったのは正直、悔しいです。(イングランドは)強かったですけど、自分たちも十分やれたので、もっと先の景色が見てみたかった」と、無念さを表現した。

 16歳の久保は、今年5月には飛び級でU-20ワールドカップにも出場し、今回が本来の世代での世界大会だった。しかし、大会4試合でゴールは初戦ホンジュラス戦の1ゴールのみ。アタッキングサードでは確かなテクニックを見せていただけに、結果的にはやや不完全燃焼のまま大会を去ることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 


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