現地で意見が割れるヘタフェ柴崎の「復帰時期」 カムバック後に待ち構えるものとは?
柴崎の代役がアピール、昨季主力MFも復帰
だが、この状況に誰よりも一番気を揉んでいるのは柴崎本人だろう。
「ビッグクラブが怪我人の出たことを嘆くのであれば、自分たちはなおさらだ。ガクの不在はチームにとって大きな痛手だ」と、ボルダラス監督はチームの攻撃にアクセントを加えられる貴重な戦力の戦線離脱を嘆いてはいる。だが、柴崎の代わりに出場した選手たちが結果を残していることへの満足感も示しているのだ。
特にスペイン人FWアンヘル・ロドリゲスは、敗戦濃厚だった第5節セルタ戦(1-1)の後半41分に同点弾を決めたほか、4-0と大勝した第6節のビジャレアル戦でも2得点と、ここまで196分間の出場で3ゴールと、定位置獲得に向けて大きくアピールしている。
また、スペイン人MFアルバロ・ヒメネスとMFフランシスコ・ポルティージョもそれぞれ1アシストと、中盤のライバルたちも数字に残る結果を出しており、チームに柴崎不在の影響は今のところ感じられない。
そして、左肩の負傷で戦列を離れていた昨シーズンの主力であり、ボルダラス監督の信頼厚いMFダニ・パチェコがグラウンドでの練習を今週から開始。主戦場は左サイドと、高めのトップ下でプレーしていた柴崎とは被っていないが、パチェコが左サイドに入ることで、不動の存在となっているセネガル人FWアマト・エンディアイエが右サイドに入り、中盤ならどこでもプレーできるモロッコ代表MFファイサル・ファジルが中央に流れる可能性も生まれてくる。