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インザーギ監督の後任候補にも浮上 モンテッラ監督、ミラン相手に手腕光る
モンテッラ監督「このチームは信じられないことをやってきた」
ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督率いるフィオレンティーナが16日のホーム、ACミラン戦で試合終盤で怒涛の逆転劇を見せ、2-1で勝利した。ミランのフィリッポ・インザーギ監督の有力な後任候補ともされる指揮官が見事な采配を見せつけた。
12日に欧州リーグ16強ローマ戦で1-1のドローを演じたばかりのビオラはメンバーを6人も入れ替えてきた。だが、後半投入した元スペイン代表MFホアキンが効果的な崩しを見せ、逆転に成功した。
「このチームは信じられないことをやってきた。ここまで来られた理由は、崇高な精神があったから。チームが団結している。犠牲的精神もある。選手たちはよくやっている。練習など彼らの努力が、ふさわしい結果を生んでいる。僕たちは3つの目標を追いかけている。ヨーロッパの試合もこなして試合数をこなすのは難しいけれどね」
今季はリーグ、欧州リーグ、イタリア杯に優勝するチャンスを残し、来季の欧州CL出場権獲得も見据える指揮官はこう笑顔を浮かべた。
主力を温存しながらミランを撃破したが、指揮官は「セカンドラインとは呼びたくない。試合に出ている回数が少ない選手たちはいたけれど、チームを支えている選手たちでもある」と普段、出場機会を手にできていない選手の陰ながらの貢献も称えていた。
地元メディアの間では、ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が次期監督としてモンテッラ監督の招聘を画策しているとも報じられている。フィオレンティーナから引き抜くには高額な違約金が必要とされているが、凋落する名門の復活を託すに相応わしい手腕を示した。
今季終了後に向け、モンテッラ監督の去就問題もクローズアップされることになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images