本田、終盤の逆転負けを嘆く 「それが今のミランの弱点」
勝ちきれないミラン、「個の質が問われる」
地元メディアの間で負ければ解任と報じられていた恩師、フィリッポ・インザーギ監督は試合終盤に本田とDFアバーテという右サイドの相性抜群のコンビを代える策に出たが、奏功しなかった。
この黒星により指揮官の立場はさらに危うくなったが、本田はチーム全員の問題だと指摘する。
「監督だけではない。ミランの抱えている全員、全ての人間がこの状況を受け入れる必要はある。細かい部分で言えば、前回の試合もそうですが、最後の部分は戦術どうこうの枠を超えてくる。1対1で止める。最後のシュートをどう防ぐか。簡単に言うと集中力が足りない。もちろん、監督に一番責任はありますが、最後の15分、20分はどう対応するか。個の質が問われる。そこがあの辺、押し込まれた時に、各々の個が我慢しきれなかった。それが今のミランの弱点」
終盤に耐えきれずに失点してしまうミランの集中力。最後の場面でクロスを上げさせてしまう、競り負けてしまう個々のクオリティの問題を厳しく指摘した。
ミランは現在10位。欧州リーグ出場圏内の5位フィオレンティーナに勝てば、勝ち点差4まで詰められるチャンスだったが、その差は10に広がった。2年連続で欧州カップ戦出場権を失うという最悪のシナリオが徐々に現実味を帯びてきた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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