鋭いターン&両足引き技で柏の二人を翻弄 “タイのメッシ”が圧巻スキルで観客魅了
柏戦に途中出場したチャナティップ、限られた時間のなかでテクニックを発揮
14日に行われたJ1リーグ第29節の北海道コンサドーレ札幌対柏レイソル戦は、元イングランド代表FWジェイが2得点1アシストと爆発し、ホームの札幌が3-0と完勝。残留争いを繰り広げるなかで貴重な勝ち点3を手にした。後半途中から出場した“タイのメッシ”が華麗な足技を見せ、Jリーグ公式YouTubeチャンネルが紹介している。
試合はジェイのアシストからMF宮澤裕樹が先制点を決めると、その後にジェイがヘディングで2ゴール。札幌が3点リードするなか、後半31分にMF兵藤慎剛に代わってタイ代表のMFチャナティップが投入されると、限られたプレー時間のなかでテクニックを見せつけた。
後半41分、ハーフウェーライン付近での攻防からこぼれ球を拾ったチャナティップは、一瞬体を沈ませる仕草を見せてフェイントを入れると、低姿勢のままドリブルを開始。寄せに来た柏の一人を振り切ってボールをコントロールするも、すぐさま二人に囲まれてしまう。柏DF中山雄太が素早く寄せるも、チャナティップは巧みに体を預けてキープ。近くにいた柏のFWクリスティアーノもボール奪取を狙って近づくなか、中山が左足を出してチャレンジした瞬間に“タイのメッシ”が圧巻のスキルを発揮する。
左足の裏でボールを引くと同時に、軽やかなステップで体を反転させて中山のタックルを回避する。次の瞬間、チャナティップは逆の右足裏でボールを引いてコントロールし、クリスティアーノのプレスもかわすと、ボールを失わずに左サイドへ展開。小回りの利いたステップ&ターンに加え、両足の裏を使ったテクニックを駆使し、見事に二人を翻弄した。
試合はそのまま札幌が3-0で逃げ切り、チャナティップも勝利に貢献。今季加入後、柏戦まで10試合連続で先発を飾るなどチームに不可欠な存在となっており、その技術で観る者を魅了している。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images