Jリーグ公式が“疑惑のゴール”動画公開 岡山はオフサイドを主張し約5分間の猛抗議
水戸の細川が放ったヘディングシュートが、ゴールライン手前の内田に当たってゴールへ
14日のJ2で起きた“疑惑のゴール”の動画が、Jリーグ公式YouTubeチャンネルで公開され、サポーターの間で物議を醸している。
問題のシーンが起きたのは、J2第37節の水戸ホーリーホック対ファジアーノ岡山のゲーム。前節終了時点でJ1昇格プレーオフ圏内の6位と勝ち点8差の11位岡山と、同9差の12位水戸の対決は、昇格戦線への生き残りを懸けた一戦だったが、拮抗した試合は後半11分に動く。
ホームの水戸が左CKを獲得。キッカーを務めたDF浜崎拓磨の蹴ったボールを、ゴール前にフリーで走り込んだDF細川淳矢がドンピシャのヘディングシュートで合わせてゴールネットを揺らす。映像も会心の一撃に歓喜を爆発させる細川の姿を捉えており、チームメイト5人を従えたゴールパフォーマンスの様子も収録されている。
だが、ここから岡山が猛然と抗議を開始し、GK一森純らが佐藤誠和主審に詰め寄った。たしかにスロー映像を見る限り、細川の放ったヘディングシュートはゴールライン手前でワンバウンドし、DF内田航平の右膝付近に当たってゴールに吸い込まれていた。細川が頭で合わせた瞬間、内田がオフサイドの位置にいたようにも見え、岡山側はノーゴールを主張。佐藤主審が副審に確認をとるなどして試合は約5分間中断し、スタジアムも騒然としたが、判定は覆らなかった。
もっとも公式記録では、得点者は渾身のヘディングシュートを放った細川ではなく、ゴールライン手前で右膝付近にボールが当たった内田。“オフサイド疑惑”を拭えない一撃となったが、審判団はオンサイドの内田が決めたという判定を最後まで崩すことがなかった。試合はこの1点が決勝点となり、水戸が1-0で勝利している。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images