FIFA会長、ロシアW杯でVAR導入を明言 「我々は前進する必要がある」
パナマのゴールが物議を醸すなか、インファンティーノ会長がVAR導入について言及
ロシア・ワールドカップ(W杯)北中米カリブ海予選の最終戦でパナマが決めた決勝ゴールは、ゴールラインを越えていたかどうかのジャッジを巡って世界的に物議を醸したが、これを受けてFIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は来年のロシアW杯でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入を明言した。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
インファンティーノ会長は「審判も人間であり、全ての人々と同じようにミスをする。しかし、これがワールドカップ予選での決定的な場面であるとなれば、我々はこうした事態に陥ることを修正する時期にきた。世界中では、数秒前に起こった出来事をリプレイで見直される。しかし、唯一これができないのが審判団であった。それを必要とするか、望んでいるかということを考える余地もなくだ。今、我々はこの事象について前進する必要がある」と話している。
近年ではゴールの横に判定を補助する追加副審を配置するという改革もされてきたが、プレーを巻き戻してみることができないという事実は変わらない。それを解決する手段としてテストがされているのがVAR制度だ。
プレーが途切れて時間が空くことや、VARでの確認を行うかどうかの判断が審判団に委ねられることなど、制度上の問題点も指摘されてはいるものの、インファンティーノ会長はそのテストに問題がないことを強調している。
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