“HSVの未来”と認められた20歳FW伊藤 「あれ以上の賛辞はない」拍手が送られた理由とは

伊藤を含む3人の若手が起用された意味

 ブレーメン戦では伊藤のほかに、U-17ドイツ代表FWジャンフィエテ・アルプ、ボランチのU-20スイス代表MFバスリジェ・ヤニチッチの3人がピッチに立ち、ギスドル監督は「イトウ、アルプ、ヤニチッチはクラブの将来とならなければならない」と試合後に語ったと、「ビルト」紙が報じていた。

 ファンはこの選手起用から自分たちのこれからの歩みを改めて認識し、受け止めたのだろう。伊藤は「将来性のある選手」としてだけで拍手を受けたのではない。ファンの思いを託されたのだ。伊藤だけではなく、アルプ、ヤニチッチという3人の若手起用は、クラブの将来への大きな、大きな一歩だった。

 その先にある、クラブ再建に向けての象徴として――。

【了】

中野吉之伴●文 text by Kichinosuke Nakano

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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