ファルカオのペルー戦終盤での“談合”疑惑 米メディアはFIFAが再確認する可能性を示唆

南米予選最終節のペルー対コロンビア戦で浮上した疑惑

 ロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選最終節は、最後まで出場権を得られる国が二転三転する壮絶なデッドヒートとなった。特に熱を帯びた試合となったのが、ペルー対コロンビアの一戦だった。最終節をW杯出場権獲得ラインの4位で迎えたコロンビアと、大陸間プレーオフに回る5位で迎えたペルーの直接対決で、勝ち点差はわずか「1」。ただ、この試合終盤にコロンビアのエースFWラダメル・ファルカオが“談合”を持ちかけたとの報道が物議を醸しており、FIFA側が今後調査に乗り出す可能性もあると米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 試合は膠着した展開となったが、後半11分にファルカオの起点となるプレーからMFハメス・ロドリゲスがゴールを奪いコロンビアが先制。しかし後半31分にはペルーのMFパオロ・ゲレーロが鮮やかな直接FKを叩き込み、1-1のタイスコアへと戻った。この時点で他会場のスコアも踏まえると、順位は試合前と同じコロンビアが4位でW杯出場権獲得、ペルーが5位でプレーオフに回るという状況だった。

 そして残り5分となったところで、ファルカオがペルーのMFレナト・タピア、DFクリスティアン・ラモス、DFミゲル・アラウホの3人に近づき、言葉をかけた。ペルー側の言い分としては「最後の5分間でコロンビアの選手は近づいてきた。『僕らは試合を上手く運ばないといけない』とラダメルは話してきたんだ。だけどサッカーは勝つためにプレーする」と話している。

 一方のファルカオは「明らかに、僕らは他の試合で何が起こっているのかを知っていた、他の試合状況を知ってプレーしていたし、その瞬間、理解しながら物事を進めたいと思っていたよ」と語っている。表現こそ濁していたものの、“引き分けでOK”という状況を把握していたのは確かなようだ。

 

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