ハイチ監督、日本の問題点を指摘 改善のヒントは中村俊輔が語る「遅攻のアグレッシブさ」

中村が磐田での試合後に語った“遅攻”

 しかし、その後に効率良く得点を重ねたのはハイチだった。コラ監督は「我々は日本の3分の1ほどのチャンスしかなかったが、この結果は我々に決定力があったことの証明である」と胸を張った。そして、「試合はボールを支配したから勝つものではないと証明した」と、ハリル監督の“講義”と全く同じコメントを残した。

 もちろん、ポゼッションには相手の攻撃機会を削るという効果もあり、その全てが無意味であるということにはならないだろう。しかし、元日本代表MF中村俊輔がジュビロ磐田での試合後に「遅攻にも、遅攻のアグレッシブさというものがある」と話していたように、ただボールを持っているだけのポゼッションになっては仕方がない。この日の日本代表は、その意味合いの薄いポゼッションに時間を費やしてしまった感が否めないが、中村の言葉に改善のヒントがあると言える。

 来年6月のワールドカップ本大会を考えれば、日本が当然のようにボールを支配するという対戦相手との力関係は考えづらい。しかし、相手が1点リードしたような場面となれば話は別だ。日本がボールを持たされて、虎視眈々と逆襲を狙われるという展開は十分に考えられる。

 

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