MF小林祐希が「申し訳なかった」と謝罪 「無駄な動き」と反省のプレーとは?

「自分はあえて…」と意識したプレーも

 小林は2失点についてそうした反省を口にしたが、とりわけ前半のリズムを作ったのが小林であったのも事実だ。6日のニュージーランド戦では良い状態にもかかわらずボールを受けられない場面が目についたが、この日は遠藤など周囲の選手が小林を積極的に使う姿勢を見せてボールを預けたため、よりその良さは発揮された。小林はそれについて、これまでの代表招集の時に感じていたチームの状況を頭に入れたプレーを心掛けていたと話す。

「ニュージーランド戦でも、その前でもそうなんですけど、代表ではみんなが高い位置に入り過ぎていると感じていたので、自分はあえてそこに入らず一つ引いた位置でプレーしようと思っていたので。(遠藤)航の脇であるとか、相手のサイドバックやサイドハーフの脇のところを使って、(酒井)高徳や(杉本)健勇、(倉田)秋がフリーになればいいと。前半はそれが上手くいった部分はあると思う」

 日本代表は引いた相手を崩すのが課題と言われることが多いが、確かに守備ブロックを低くする相手に対してアタッカー陣が前線に張り付いてしまい、相手とのタイトな関係でボールを待つシーンが目につくのは事実だ。

 小林はそれを踏まえ、一度下がったところから自分の前に空間を作り、前への勢いをつけてプレーをするという良さを出していた。全員が下がってしまえば本末転倒だが、引いた相手を崩すためのアイデアとして、小林のプレーは他の選手も参考にできるはずだ。

 

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