豪州救った英雄ケーヒル、W杯出場へ望み 地元メディア絶賛の嵐「いつもやってくれる」

アジア予選プレーオフ、シリアとの第2戦で2発 延長戦の末に2-1勝利

 ロシア・ワールドカップ(W杯)のアジア予選プレーオフでシリアと対戦したオーストラリアは、10日の本拠地第2戦でシリアを延長戦の末に2-1で下し、合計スコア3-2で勝ち抜けを決めた。オーストラリアは北中米カリブ海予選4位チーム(最終節を残した現時点ではパナマ)との大陸間プレーオフに臨む。この試合で輝いたのはヘディングで2得点を決めたFWティム・ケーヒル。地元メディアは「最も必要な時に決めた。彼はいつもやってくれる」と国の英雄を称えた。

 アウェー(中立地)での第1戦を1-1で終えていたオーストラリアだが、この日は前半6分に中盤でパスをカットされたところからカウンターで失点。1点を追いかける展開となった。すると同13分、MFマシュー・レッキーからの右クロスに対して、キャプテンマークを巻いてスタメン出場したケーヒルが頭で押し込み、同点に追いついた。

 その後は一進一退の攻防となり、合計スコア2-2のまま延長戦に突入。相手に退場者を出したながらも攻めあぐねていたオーストラリアだが、延長後半4分、今度は左サイドのMFロビー・クルーズのクロスから再び頭でゴールを決めたのはケーヒルだった。同国史上初となる代表通算50得点目のゴールが、そのままチームの勝利を手繰り寄せる貴重な得点となった。

 

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