日本のライバル台頭!? 元バルサ司令塔シャビ、カタール代表監督就任に意欲「自分の目標」
37歳の希代のゲームメーカー、カタールで3シーズン目を送る
バルセロナの絶対的な司令塔として君臨し、現在はカタール1部アル・サッドでプレーしている元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス。37歳となった稀代のゲームメーカーは引退後のキャリアについても注目が集まるが、バルサではなくカタールでの指揮官就任に意欲を示しているようだ。スペイン紙「マルカ」の取材に答えている。
2014-15シーズン限りで下部組織からバルサ一筋だったサッカー人生に変化を求め、中東へと渡ったシャビ。カタールでの生活は3シーズン目となったが、本人は居心地の良さを感じている。引退後は長年所属したバルサでの指導者として戻ることも予測する声は多いが、まずはカタールをアジアの強国にするための心持ちが強いようだ。
「僕は、彼らが世界の国々と競争できるように向上させるためにここにいるんだ。自分にとっての目標は彼らの監督になることなんだ」
カタールはオイルマネーによる豊富な資金によって、国内リーグに元スペイン代表FWラウール・ゴンザレス、そしてJリーグで活躍したブラジル人選手が数多く所属してきた。ただ代表チームの強化は順調とは言えず、2022年ワールドカップ(W杯)のホスト国ながらロシア大会を含めて本大会出場は一度も果たしていない。その現状を把握してシャビはこのように続けている。
「僕にとって監督になることは良いことだと思うよ。いくつかの経験を必要としているけど、少なくとも僕はカタールの選手たちや環境面を知っているからね」
次回大会では開催国ということもあり、カタールは予選を免除される。ただ、もし“シャビ監督”が実現してカタールが強化を果たせば、日本にとってもアジアでまた新しいライバル台頭となるかもしない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images