マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、リザーブリーグ降格を命じたコロンビア代表FWラダメル・ファルカオについて「辱めたわけではない」と主張した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。 今夏の移籍市場最終日にモナコから期限付き移籍で加入したストライカーは苦しい1週間を過ごした。1-2で破れた9日のFAカップ準々決勝アーセナル戦ではベンチを温め続けた。そして、ファン・ハール監督からは翌日のリザーブリーグのU-21で、U-21トットナム戦への先発出場を命じられた。72分間プレーしたが、若手相手に不発に終わった。 屈 辱的な起用法は自信回復のつもりだったと、オランダ人指揮官はこう力説する。 「私が選手を二軍でプレーさせる狙いの一つだ。これが辱めだ、と書いてある新聞をたくさん読んだ。私はそうは思わない。監督としてクラブのマネジメントの、特に選手にとってのプロフェッショナルな態度だ。ファルカオはメディアのようなリアクションをしていなかった。大きな違いがある」 ファルカオ以外にもDFラファエル、GKビクトル・バルデスというスター選手がリザーブマッチに出場していた。ファン・ハール監督は言う。 「ファルカオは二軍で最高の試合をできなかった。だが、彼は最大限努力していた。これ以上要求できないほどだ。どうやったら活躍できるのかは分からない。我々は解決法を探し ているが、監督や選手でもコントロールできない多くの部分があるので、それを見つける術はない」 バロンドール候補にも名を連ねたストライカーは今季4得点と不振にあえいでいる。今季限りで退団し、モナコに復帰する可能性も高まる。百戦錬磨の指揮官は、ファルカオ再生に時間を求めていた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images