なぜ日本代表の“武器”は失われたのか? ハリル監督が「受け入れられない」と苦言
世界を驚かせてきた日本の直接FKだが…
FIFA(国際サッカー連盟)主催の大会で初めて決勝進出した2001年のコンフェデレーションズカップで、準決勝を突破したのはMF中田英寿の直接FKだったし、10年の南アフリカ・ワールドカップ、グループリーグ第3戦のデンマーク戦では、本田と遠藤がそれぞれ鮮やかなFKを決めた。日本が世界を驚かせるような結果を残そうと思えば、直接FKは得点源として不可欠な要素となるのは間違いない。
「ワールドカップでは、そういうFKで良いボールを蹴れば、それが決まって勝利につながる。メンタル、戦術、テクニック、色々なところで選手たちのトレーニングをしなければいけない」
ハリル監督の言葉は、少なくとも過去にあった日本の武器が今は失われていることを示している。それを復活させるためにも、より強気なプレー選択でゴール前に迫っていくことが求められるはずだ。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images