ダビド・ルイスが試合中、モウリーニョ監督へ突き付けた“宣言”とは?
「10人であんたを倒す」
パリ・サンジェルマンのブラジル代表DFダビド・ルイスが11日の欧州CLチェルシー戦で同僚FWズラタン・イブラヒモビッチが退場した際、敵将ジョゼ・モウリーニョ監督に勝利を宣言していたことを英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
PSGは11日、敵地で行われた同決勝トーナメント1回戦セカンド・レグで2-2と引き分けた。合計スコアは3-3で並ぶもアウェーゴールで勝り、ベスト8進出を決めていた。
0-1のビハインドで迎えた後半41分に強烈なヘディングで同点弾を叩き込んだダビド・ルイスだが、試合途中にモウリーニョ監督に向け、勝利宣言を突き付けていたという。
前半32分にイブラヒモビッチが相手MFオスカルへのスライディングで一発退場を命じられた際の出来事だった。相手のエースが退場となったことで、モウリーニョ監督の表情には余裕が生まれていた。
すると、敵将のもとに足を運んだダビド・ルイスは、顔を近づけ「10人であんたを倒す」と力強く言い放ったというのだ。
そしてダビド・ルイスは宣言通り、延長戦の末に劇的勝利を手繰り寄せた。試合後のインタビューでは、点を取りにいく姿勢が勝利を呼び込んだことを語っている。
「とても難しい状況だった。だが、ズラタンがいなくなっても僕たちがやるべきことが変わらなかったことが大きかったよ。次のラウンドに向け、点を取りにいく以外になかったわけだからね」
敵将であり、かつての恩師である「スペシャル・ワン」の表情を一変させたのは、古巣への勝利に燃えていたダビド・ルイスの闘志に満ちたヘディングだった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images